今バストの成長期を迎えている皆さん。
「バストの形が崩れても、これから成長するし大丈夫なはず!」
そう思って油断していませんか?
いえいえ、成長期のバストでも離れ乳になる可能性は充分にあるんです!
この記事では成長期のバストについてと、成長期のバストケアについて解説していきます。
バストが成長するメカニズム
まずは成長期にバストが成長するメカニズムを解説していきます。
大手下着メーカー、ワコールの35年間の研究によるとバストは3つのステップをたどって成長していきます。
バストが成長するための3つのステップ
画像引用元:ワコール探検隊
Step1:乳頭周辺が膨らむ(芽生える) 【ブラ着用率31%】
初潮の約1年以上前から乳頭周辺が膨らみ始めます。
この時期は乳頭がぷっくりとしているため、衣服の上からでも目立ったり、衣服と擦れて痛みも感じやすくなります。
乳頭周辺が膨らみ始める時期は、年齢ではなく、初経の開始時期と深く関わっているようです。
Step2:ふくらみが横に広がる(ふくらむ)【ブラ着用率56%】
初潮を迎えた段階で、このStep2に突入します。
この時期には、バストが膨らんで横に広がっていきながら、乳腺の発達が始まるため、全体的に固くなっていきます。
この時期にブラの着用率はまだ半分程度ですが、ブラを着けていないとバストが揺れるようになるため、恥ずかしくて動けなかったり、バストの揺れによる痛みを感じや数なります。
Step3:立体的に膨らむ(丸くなる)【ブラ着用率90%】
初潮の1年以上後から3年後には、このStep3の段階に入ります。
バストに立体感が出てきて丸く膨らみ、見た目はほとんど大人のバストになっていきます。この時期にはStep2の段階より固さが出ており、バストの大きさに伴う痛みも強くなります。
この後、丸い形に成長が落ち着き、脂肪組織がだんだんと増えていくため、ゆるやかに柔らかくなっていき、大人のバストになっていきます。
バストの成長期はいつ?
バストの成長期がいつくるかどうかは、初潮を迎える年齢によって変わってきます。
一般的には8~17歳の間で思春期を迎え、脳から「女性ホルモンを作りなさい」という命令が出るため、女性ホルモンの分泌が活発になります。
その後、子どもの体から大人の体に代わるように10~15歳の間に第二次性徴を迎えます。
そのため、10~13歳の間に初潮を迎える女の子の割合が1番多くなります。
女性ホルモンは「〇歳になったら分泌する!」という明確な決まりはないので、初潮に個人差が出てくるのも納得できますよね。
バストの成長期にも女性ホルモンが関係していますので、一概に年齢で「〇歳から!」ということは出来ませんが、一般的には初潮1年前から4年間がバストの成長期と言われています。
バストが成長しない病気がある!?
皆さん、バストが成長しない病気があるのはご存知ですか?
この病気は「思春期遅発症」と呼ばれている病気で、女の子だけでなく男の子にも起こる病気です。
原因は遺伝子の異常により、性腺刺激ホルモンや性ステロイドホルモンが不足していることにより、第二次性徴を迎えるのが遅れてしまいます。
第二次性徴の特徴は、男女別ではこちらになります。
女の子の思春期遅発症の症状例
- バストの成長
- 陰毛の発生
- 初潮
男の子の思春期遅発症の症状例
- 精巣容量の増大
- 陰毛の発生
- 陰茎増大
この第二次性徴を迎えることで、体が子供から大人へと変化していきますが、この思春期遅発症の場合は、16歳を過ぎてもこういった変化がないことを言います。
中には極度の痩せ型であったり、身長が小さいなどの理由で第二次性徴が16歳までこないというケースもあるので個人差もありますが、16歳を超えていて、気になる症状がある場合は1度専門の病院を受診してみてはいかがでしょうか。
ちなみに治療は難しいことではなく、ホルモン剤の投与などが主な治療内容になるようですので、安心して受診されてくださいね。
成長期の離れ乳の原因
さて、思春期のバストの成長について解説しました。
「なんかバストの形が離れている気がするけど、まだこれから成長するから大丈夫!」
ちょっと待ってください!
たとえバストの成長期でこれから大きくなるとしても、離れ乳になる可能性は充分にあるのです。
成長期に離れ乳になる原因を、説明していきますね。
若いのに離れ乳になる原因①若いから大丈夫!という過信
成長期と言えば10~15歳というピチピチなお年頃。
「まだ若いから後でなんとでもなる!」
「今離れていても、後々形が出来るから大丈夫!」
そう思っていませんか?
確かに若い時ってなんでも無敵な気がしますよね。
ですが!若ければ若いほどバストに関して正しい知識がないのも事実です!
学生の頃は部活に取り組んでいる方も多いと思います。
スポーツ系の部活をされている方は、きちんとスポーツブラを着けていますか?
大きくなりだしたバストは、スポーツ中に上下左右に揺れるようになります。
そうすると、バストを支えるのに重要なクーパー靭帯に傷がついたりクーパー靭帯が切れてしまいます。
このクーパー靭帯は1度切れると元には戻らないため、若いころにクーパー靭帯を痛めてしまうとたとえ成長期でバストが成長しても、バストの形が崩れたまま成長してしまうため、離れ乳などのバストの型崩れを招いてしまいます。
クーパー靭帯ってなに!?詳しく知りたい方はコチラ!
若いのに離れ乳になる原因②姿勢の悪さ
みなさん、机に向かって勉強しているときに、ついつい猫背になってしまっていませんか?
また、最近は10代の前半でもスマホやパソコンを使用する方が増えてきましたよね。
姿勢が悪く猫背になってしまうと、ピンと張った上向きバストを守るために必要なバスト周りの筋肉を弱らせてしまいます。
また、猫背になると肩回りの凝りを招き、血行不良になってしまいます。
血行不良になると、バストの成長に必要な酸素や栄養分が行き届かなくなり、バストを痩せさせ、結果として離れ乳などの型崩れを引き起こしてしまいます。
逆に姿勢を正そうとして反り腰になっていると、肋骨が開きやすくなり、バストも左右に広がりやすくなってしまうため、注意が必要です。
若いのに離れ乳になる原因③睡眠不足
ネットやゲームが楽しくて、ついつい夜更かししていませんか?
夜更かしは離れ乳やバストの成長を妨げる原因になります。
バストを成長させるためには、成長ホルモンと女性ホルモンが必須になってきます。
この成長ホルモンと女性ホルモンは、夜の22時から夜中の2時までの間に多く分泌されています。
このゴールデンタイムと呼ばれる時間帯にしっかりと睡眠をとれないと、ホルモンが分泌されづらくなり、離れ乳の改善やバストの成長の妨げになります。
若いのに離れ乳になる原因④昼用ブラのサイズがあっていない
思春期のお年頃は、ブラのデザインが気になったり、友達とのバストサイズの差が気になりますよね。
そのため、ブラをデザインで決めてしまったり、恥ずかしくて誰かに相談もしにくいですよね。
ですが、適当に選んでブラがずれてしまったり、カップがカパカパしていたりしていませんか?
昼用ブラにも、立っている時に下方向にかかる重力や日中の動きをサポートするという役割があります。
その昼用ブラを何となくで選んでしまうと、日中の重力やバストの動きからバストを守ることが出来ず、結果として離れ乳などのバストの型崩れを招いてしまいます。
思春期や成長期のバストはどんどん成長します。
小さいのを無理に使う、大きいのを無理に使う、ではなく、きちんと今の自分のバストに合ったものを使用するようにしましょう。
若いのに離れ乳になる原因⑤栄養バランスの偏った生活
成長期の体には、栄養がたくさん必要です。
そのため、食事制限を伴うダイエットやコンビニのご飯ばかり食べていると、栄養バランスが偏り、バストが十分に育たず、結果として離れ乳などバストの型崩れの原因になります。
思春期や成長期は大切な時期!食事制限を伴うダイエットは絶対にNG!
成長期には、友達との体型の差も気になり、ダイエットに励む人も多いですよね。
ですが、バストだけでなく、体がぐんぐん成長するはずの成長期に食事制限などのダイエットはNGです。
確かに食事をとらない、または極端に減らしてのダイエットは、効果もすぐ出るし痩せやすいと思います。
しかし、体が成長する成長期にそういった無理な食事制限で鉄分が不足すると貧血になりやすくなります。
血液は酸素や必要な栄養分を体の中の必要な場所に送り届ける役割がありますので、バストの成長に必要な栄養分や酸素が送り届けられなくなり、結果としてバストを痩せさせてしまったり、離れ乳などの型崩れの原因なります。
それ以外にも、以下の病気の元になるとされています。
- 卵巣機能障害による無月経
- 動脈硬化
- 骨粗しょう症
- 思春期やせ症(神経性無食欲症/拒食症)
1度卵巣機能障害になって無月経が起こると、その後卵巣機能が回復出来るのは50~70%のみで、将来的に不妊症を引き起こしてしまうこともあります。
また、拒食症の場合は自覚症状がなく、自覚してから治療が終わるまで数10年かかる場合もあります。
本当に怖い病気です。
友達と比べて体型の違いが気になるとは思いますが、成長期や思春期の過度な食事制限を伴うダイエットはバストだけではなく、将来をめちゃくちゃにしてしまう可能性が高いので、絶対にやめましょう。
コンビニ飯ばかり食べているのもNG!
最近のコンビニのお弁当やお惣菜っておいしいですよね。筆者も大好きです。
ですが、成長期には体を成長させるためのエネルギーと栄養が必要です。
コンビニのご飯だけでは、栄養バランスが偏りやすくなり、バストの型崩れだけではなく、体を十分に成長させることが出来にくくなります。
「コンビニでも栄養バランス気を付けて買えばいいでしょ?」
いえいえ、気を付ける点はそこだけではないのです。
コンビニのおにぎりやお弁当には添加物が多く含まれており、傷みにくくなっていたりしますよね。
こういった保存料や着色料などの添加物は、栄養分の吸収率を悪くしてしまう作用があるため、いくらバランスに気を付けて商品を選んでいるとしても、体の成長に大切な栄養分の吸収が出来ず、体が成長しづらくなるということがあります。
絶対食べちゃダメ!というわけではありませんが、毎日コンビニとなるとよろしくないですね。
コンビニのご飯は時々にして、しっかりとバランスのとれた食事を心掛けましょう。
若いのに離れ乳になる原因⑥ストレス
学校で集団生活をしていると知らない内にストレスがたまったり、友達の関係がうまくいかずストレスだな、と感じることはありませんか?
実はこのストレスも、バストの成長を抑えてしまったり、バストの型崩れを招く原因になります。
成長途中で不安定な若い頃の体は、少しのことでホルモンバランスが崩れてしまいます。
長い期間ストレスを感じ続けていると「子孫を残しなさい!」という伝達よりも「自分の体を守りなさい!」という伝達の方が強くなり、女性ホルモンや成長ホルモン、性腺刺激ホルモンなど第二次性徴に必要なホルモンの分泌が減少していきます。
そのため、バストが成長するのに大切なホルモンも減少してしまうので、バストが育ちにくく痩せやすくなったり、バストの型崩れに繋がります。
成長期から出来る離れ乳対策!
「まだ若いから油断してた・・・。」
でも、大丈夫です!
成長期からでも出来る、離れ乳の対策方法についてご紹介していきます!
成長期でも出来る離れ乳対策①ナイトブラを着ける
バストを離れ乳などの型崩れから守るためには、ある程度バストが成長し、脂肪の割合が増えて柔らかくなった時期からナイトブラを着けることです。
寝ているときには、寝返りでいろいろな体勢になりますよね。
横向きや仰向けなど体勢が変わる度に、バストには様々な方向から重力がかかったり、うつ伏せであれば、バストを押しつぶしてしまいます。
こうなると、バストに負荷がかかり続けることになり、クーパー靭帯が切れてしまったり、切れてしまいます。
ナイトブラは、寝ているときにバストにかかる負荷や様々な方向にかかる重力から、バストを守るように設計されています。
また、背中に流れてしまうお肉をバストに寄せ、バストを正しい位置に固定しながら、バスト上部をふっくらとさせてくれる効果があります。
さらに、バストのほとんどを占める脂肪には、形状記憶作用があるため、ナイトブラでバストを正しい位置に戻してふっくらさせた状態で形状記憶を促すことが出来ます。
ナイトブラのおすすめが知りたい!そんな方はコチラ!
成長期でも出来る離れ乳対策②スポーツ中にはスポーツブラをつける
部活をしていたり、夜にランニングしている女の子も多いのではないでしょうか?
スポーツ中のバストの揺れは、クーパー靭帯を切ってしまったり、傷つけてしまう直接の原因になります。
スポーツブラは、強いホールド力でスポーツ中のバストの揺れを最小限にしてくれ、クーパー靭帯を守ってくれます。
また、昼用のワイヤー入りブラは立っている時に下方向にかかっている重量からバストを守るため、肩ストラップがしっかりとした生地になっていたり、ワイヤーが入っていますよね。
昼用ワイヤー入りブラは、スポーツ中の激しい動きは計算されていないため、動くたびにストラップやワイヤー部分が動き、皮膚に摩擦が起こります。
そうすることで、肩ストラップ部分やワイヤー部分に摩擦が起こってしまい、黒ずみの原因になります。
せっかくバストの形を気にしても、黒ずみがあると嫌ですよね。
スポーツ中の動きを計算して設計されているスポーツブラは、自分の体にピタッとフィットするように作られているため、摩擦がおきづらく、黒ずみを予防してくれます。
成長期でも出来る離れ乳対策③正しい姿勢を心掛ける
若い頃から猫背の癖がついてしまうと、大人になってから矯正しようと思っても、なかなか難しいものです。
そのため、成長期の今からしっかりと正しい姿勢を心掛けましょう。
確認ポイントは以下の5つです。
- 顔が前に突き出ていないか
- 肩が前に突き出ていないか
- 背中が丸まってないか
- 下腹が前に突き出ていないか
- お尻が下向きになっていないか
慣れない内は壁にかかとと背中、後頭部を付けた状態でチェックすると良いかもしれません。
成長期からでも出来る離れ乳対策⑤生活習慣を整える
睡眠や食生活など、生活習慣を整えましょう。
睡眠リズムをしっかりと整える
睡眠は「成長期の離れ乳の原因」のところでもお話したように、夜の22時~夜中の2時にはしっかりと睡眠をとり、ホルモンの分泌を促進しましょう。
また、睡眠には「質」も大切。
どんなに長い時間寝たとしても、睡眠の質が良くないと体内環境が整いません。
睡眠の質を整えるためには、眠りにつくまでの3時間以内は、以下のことをやってみましょう。
- 血行が良くなるように、しっかりと湯舟につかる
- 自律神経を整えるため、部屋のどこか1か所を片付ける
- 睡眠ホルモン「メラトニン」をしっかりと分泌させるため、スマホやパソコンの使用を控える
- 布団に入ってから3分間ゆっくり呼吸をすることを心掛ける
それ以外にも、
- ジャージや着古した普段着でなく、きちんと睡眠用のパジャマを着て寝る
- 昼用ブラでなく、ナイトブラを使う
などの点も気を付けることで、睡眠の質を上げることが出来ます。
食生活を気を付ける
摂取カロリーが気になるのであれば、食事を減らすより3食しっかりと食べ、適度に運動することが大切です。
もしお母さんが協力してくれるようなら、洋食よりも和食中心の食生活にするとカロリーも抑えることが出来ます。
また、バストの形を整えたり、バストアップを図るためには、以下の食材を積極的にとるといいとされています。
- 大豆製品
- キャベツ
- セロリ
ぜひとも食事に取り入れてみてください!
成長期からでも出来る離れ乳対策⑤昼用ブラを見直す
昼用ブラの着用時間は、1日の大半をしめますよね。
その昼用ブラが合っていないと、バストを重力や日中の動きから守ることが出来ず、離れ乳などの型崩れを招いてしまいます。
そのため、ブラを購入するときは、自分のカップサイズをしっかりと把握して購入しましょう。
下着屋さんに行けばお店のお姉さんが個室でバストのサイズを服の上から測ってくれますが、成長期で小さいと恥ずかしいなぁ、と思う人もおられると思います。
そんな方のために、バストの測り方について記事をまとめていますので、ぜひとも参考にされてみてください。
バストの測り方が知りたい!そんな方はコチラ!
バストの成長期が過ぎたら離れ乳は治らない?
「もうバストの成長期が過ぎたら手遅れなのかな・・・」
いえいえ、大丈夫です!
確かにバストの成長期は初潮1年前から4年間と言われていますが、女性ホルモンの分泌は20歳から30代手前までがピークとされており、その後からは緩やかに減少していきます。
そのため、この20歳~30歳手前の時期にバストの大きさや形が変わりやすく、離れ乳の改善やバストアップを大きく期待できる時期になっています。
そのため、この時期のチャンスを逃さないように、徹底したバストケアをしていきましょう!
離れ乳を改善させる方法は、主に以下の8つあります。
- 寝る時にナイトブラを着用する
- 昼用ブラを見直す
- 自分のバストサイズを把握する
- バストの土台の筋肉を鍛える
- 正しい姿勢を意識する
- スポーツ中にはスポーツブラを着ける
- ホルモンバランスを整える
離れ乳の改善方法についてはこちらの記事にまとめていますので、ぜひとも参考にされてみてください。
離れ乳の改善方法が知りたい!そんな方はコチラ!
まとめ
いかがでしたか?
成長期でも起こりうる離れ乳問題。
じつは成長期だからこそ、しっかとしたバストケアが必要なのです。
「成長期だから」
「まだまだ若いから」
そんなことを言っていられません!
正しいバストケアをして、きれいなバストを目指しましょう!
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